ほしのさとでは、ご利用者に24時間快適にお過ごしいただくために、コンチネンスケアへの取り組みを、10年以上継続して実施しています。

コンチネンスケアとは?

コンチネンスケアとは、失禁を疾患としてとらえ、正しくケアすること
→「高齢者=失禁」だから仕方ない、オムツで当たり前ではなく、「失禁=疾患」として捉えてアセスメントを行い、その方にとって快適な排泄方法を多職種でのチームで検討し、課題の早期解決によってご利用者の尊厳とQOLを守ります。

実際にコンチネンスケアはどのように実施している?

 スウェーデンで誕生したTENAというオムツを使用しています。世界中で100ヶ国以上使用されている、世界ナンバー1のオムツのブランドです。TENAの一番の特徴は、尿取りパッドなどを重ね使いせずに必ず1枚で使用することです。1枚で使用することで、むれやずれ、圧を最小限にし、スキントラブルの予防にも繋がります。また、尿取りパッドを使用しないことで歩行される方の転倒のリスク軽減にもなります。外から見てもオムツをつけていることが目立たず匂いがしないことで、社会参加が出来ます。快適に過ごしていただくだけでなくおしゃれをして外出しようという意欲も湧いてきます。つまりは生きる意欲が向上するのです。

 TENA製品はパットの外側に交換表示ラインがついているので、パットを開くことなく排尿の有無や交換の判断が確認でき、何度もオムツを開けることがないためご利用者の尊厳を守ることができます。ご利用者のアセスメントに基づき平均交換回数は1日2〜3回です。お一人お一人の尿量に合った製品を使用することでご利用者は夜間のオムツ交換で起こされることなく、ぐっすりとお休みいただいています。

ほしのさとのコンチネンスケアに関しての理念

  • トイレに行くことを諦めません。(寝たきりの方でも)
  • できる限り刺激性の下剤は使用せず、食品やケア方法で排便を促します。(オイル、お茶寒天、ヨーグルト、温罨法やマッサージ、トイレでの姿勢等)
  • 皮膚トラブルや傷になってから治療するのではなく、トラブルを起こさない予防的スキンケアを行います。
  • ご利用者一人一人の状態をしっかりとアセスメントし、自然な状態で気持ちの良い排泄ができるように多職種連携をしています。

例. 両足尖足の寝たきり、オムツでの排泄をされていたI様
→トイレに行きたいというI様の思いからリハビリを行い、現在では歩行もでき、トイレでの排泄ができるようになった。

なぜ、ほしのさとはコンチネンスケアを実施しているのか?

 ほしのさとでは職員一人一人が介護の専門家として、排泄に関してもご利用者の尊厳とQOLを守りながら、毎日を穏やかに安心して快適に過ごしていただくために、コンチネンスケアへの取り組みを行っています。
 ご利用者ご本人やご家族の想いを尊重しながら、スタッフが日々楽しく成長できる良い職場作りも視野に入れながら運営することで、経営効率をも整えていきます。
 コンチネンスケアとは、もし自分だったら、自分の大切な家族だったらどうして欲しいのか・・・を職員全員がいつも頭におきながら、お一人お一人にとっての最適なケアを目指しています。