スタッフブログ

2025/05/08 スタッフブログ

「歩くことの大切さを実感できる場所〜健康と笑顔を育む当事業所の環境」

【歩くことの重要性と当施設の環境について】
皆さま、こんにちは。デイサービス主任で作業法士の伊賀﨑です。今回は「歩くことの重要性」と、当施設の環境や取り組みについてご紹介したいと思います。

歩くことは、私たちの健康維持に欠かせない基本的な運動です。特に高齢者の方にとっては、筋力やバランス能力の維持、転倒予防、生活習慣病の予防、さらには認知機能の維持にも大きな役割を果たします。日常的に歩くことで、心肺機能が高まり、血流が良くなり、体の隅々まで酸素や栄養が行き渡ります。また、適度な運動は気分転換やストレス解消にもつながり、心身の健康を支える大切な習慣です。

当施設の大きな特徴の一つは、自然豊かな広いガーデンがあることです。ガーデンの中心には1周50mの舗装チップで整備されたクッション性のあるロードがあり、足腰への負担を軽減しながら安全に歩行訓練ができます。サッカーコート1面分の広さがあるため、開放感のある環境でのびのびと歩くことができます。利用者さまは「今日は何周歩こう」と目標を立てて取り組む方が多く、毎日の歩数や距離を記録することで、達成感やモチベーションの向上にもつながっています。1周50mという分かりやすい距離設定なので、ご家族の方にも「本日〇〇様は150m(3周)歩かれました」と具体的にご報告でき、ご家族の安心や励みにもなっています。

歩行訓練の際には、私をはじめ作業療法士や看護職員、介護職員がそばについて安全を見守りながら一緒に歩きます。個々の体調や歩行能力に合わせて無理のないペースで取り組めるので、安心してご参加いただけます。

さらに、当施設では歩行機能を科学的に評価できるAIアプリ「トルト」を導入しています。スマートフォンで5mの歩行動画を撮影し、アプリにアップロードするだけで、AIが歩行のリズムや左右のバランスなどを解析し、分かりやすいコミュニケーションシートとして結果をお伝えします。ご本人やご家族にも「どこが良くなったか」「今後の課題は何か」が一目で分かると大変ご好評をいただいております。

また、歩くことのもう一つの大きなメリットは、日光を浴びることです。日光を浴びることで体内でビタミンDが生成されます。ビタミンDは骨の健康を保つだけでなく、免疫機能を高めたり、脳の機能を正常に保つ効果もあるため、骨粗しょう症や認知症の予防にも重要です。また、日光浴は「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの生成も促します。セロトニンは精神を安定させ、ストレスの軽減や睡眠の質向上にも役立ちます。これらの効果によって、免疫力の向上、骨密度の低下予防、生活習慣病の予防、うつ病の改善、ストレス解消・リラックス効果、体内時計のリセット、睡眠の質の向上など、さまざまな健康効果が期待できます。

さらに、当施設は同じ敷地内に保育園があり、子どもたちとの日常的な交流も魅力の一つです。歩行訓練の途中で子どもたちとふれあうことで、自然と笑顔が生まれ、心も元気になります。畑作業などの活動もあり、季節の移り変わりを感じながら体を動かすことができます。

春はガーデンの植物も美しく、外を歩くには最高の季節です。スタッフとお話ししながら、自然や子どもたちとのふれあいを楽しみつつ歩くことで、きっと充実した一日をお過ごしいただけると思います。当施設では見学や体験も随時受け付けておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。皆さまにお会いできる日を心より楽しみにしております。

今回は歩くことの重要性と、当施設ならではの環境や取り組みについてご紹介しました。今後も皆さまの健康づくりを全力でサポートしてまいります。

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